2021.06.01

万博公園に誘致の大規模アリーナ詳細発表        1万8千人収容 27年開業目指す

大阪府の吉村洋文知事が19日、大阪府庁で定例会見。吹田市の万博記念公園内に誘致する大規模アリーナの開発・運営が三菱商事土地開発株式会社、アンシュッツ・エンタテインメント・グループ(AEG)、関電不動産開発株式会社で構成される共同企業体に決まったことを発表した。アリーナを中心にホテル、住宅など複合的なエリア開発となり、2019年に公募開始されていた。

 23年に工事着工、27年秋ごろの開業を目指すアリーナは西日本最大規模で最大収容1万8000人、全国でもさいたまスーパーアリーナに次ぐという。想定の年間イベントは165回で、想定来館者を年間約180万人とし、招聘(しょうへい)交渉可能な国際スポーツ大会として、世界フィギュアスケート選手権、プロテニス女子世界ツアー、NBA公式戦を挙げた。また、5Gを活用し、密を避けるなど最新の様式になるとした。

 吉村知事は「大阪府にとって非常に大きな事業になる」と明かし、「西日本ではなかなか見られなかった世界的なスポーツ、コンサートを楽しむことができる」とコメント。当初は25年大阪・関西万博までの開業を目指すとしたが、「万博のときにぜひ開業したかったが、コロナの影響で遅れた」とした。

 AEGについては、スポーツ、音楽興行などを行う総合企業と紹介。ローリング・ストーンズ、テイラー・スウィフト、セリーヌ・ディオンらの世界的ツアーを手がけ、NBAのロサンゼルス・レイカーズなど欧米で複数のプロスポーツを所有、五大陸で多くのアリーナ、大型劇場を所有・運営しているとした。