2022.12.06

東京23区などのタクシー運賃 値上げ 初乗り500円に

東京23区などのタクシー運賃は14日から値上げされ、初乗りの運賃の上限が現在の420円から500円に引き上げられます。タクシー運賃の値上げは消費税率の引き上げを除くと2007年以来です。
タクシー運賃が値上げとなるのは東京23区と武蔵野市、三鷹市で、普通車は初乗りの運賃の上限が現在の420円から80円引き上げられて500円になります。走行距離ごとの加算運賃の上限も現在の233メートルごとに80円から、255メートルごとに100円の加算に改められます。
関東運輸局は、コロナ禍でタクシーの利用客が減少し、燃料費も高騰するなか、タクシー業者が配車アプリやキャッシュレスに対応するシステムを導入したり、従業員の待遇を改善したりするためにも運賃の値上げが必要だとしています。運輸局によりますと、今月11日までに対象地域で営業する事業者の98%以上にあたる295の事業者が今回改定された上限運賃の適用を届け出たということです。
タクシー業界を取り巻く経営環境が厳しさを増すなか、全国でもタクシー運賃の値上げが相次いでいて、ことし9月に新潟市の一部や北九州市などで値上げが実施されたのに続き、12月には名古屋市やその周辺でも運賃が引き上げられます。