2023.03.16

阿蘇神社の楼門ほぼ復旧 熊本地震で被災

熊本県阿蘇市の阿蘇神社で、平成28年4月の熊本地震で全壊した国指定重要文化財・楼門の復旧工事がほぼ終わり、報道各社を対象にした内覧会が3日開かれた。一般向けの見学会は5~12日の予定だ。

楼門は銅板を取り付ける屋根ふき作業などが終了。現在、仮設の建物に覆われて保護されている。仕上げをした後、今年12月をめどに建物の撤去を完了させる。阿蘇惟邑(あそ・これくに)宮司は「温かい言葉や支援で乗り越えられた。皆さんの思いのこもった楼門を見に来てもらいたい」と話した。

銅板を取り付ける屋根ふき作業が終了した阿蘇神社の楼門=3日午前、熊本県阿蘇市
銅板を取り付ける屋根ふき作業が終了した阿蘇神社の楼門=3日午前、熊本県阿蘇市

内覧会では、建物内部の足場から雨風にさらされる前のだいだい色に輝く銅板の屋根が見下ろせたほか、間近で屋根付近の彫刻を目にすることができた。見学会でも同じ場所から見られる。