2種免許試験20言語対応に 運転手不足対策で、警察庁
バスやタクシーなどを運転できる「2種免許」の試験について、警察庁が、20言語に対応した問題例を全国の警察に令和5年度中に配布することが3日、同庁への取材で分かった。試験問題は各都道府県警が作成するが、これまで日本語のものしかなかった。運転手不足に悩む業界団体からの要望を受けた対策の一環で、多言語化で外国人材にも間口を広げる狙い。
2種免許は、路線バスやタクシーなど旅客運送が目的の車を運転するために必要な免許。警察庁によると、4年末時点で、普通2種と大型2種の免許を持つ人は88万536人。そのうち外国籍の人は5189人で、わずか0・6%にとどまる。
20言語は中国語や韓国語、タガログ語などアジアが中心で、英語やポルトガル語、ペルシャ語も含まれる。各都道府県警は、警察庁の問題例を参考に、地元の外国人の居住実態などを踏まえ、独自に問題文を作成することになる。
【2種免許の試験で対応が可能になる言語】
英語、中国語、ポルトガル語、ベトナム語、タガログ語、タイ語、インドネシア語、ネパール語、クメール語、ミャンマー語、モンゴル語、スペイン語、ペルシャ語、韓国語、ロシア語、アラビア語、ウルドゥー語、シンハラ語、ヒンディー語、ウクライナ語
(*言語は1種免許で警察庁が例題を作成した順番)