聖徳太子の創建以来初の閉鎖 大阪・四天王寺
新型コロナウイルスの感染者急増による緊急事態宣言の発令を受け、四天王寺(大阪市天王寺区)は10日、境内にある約30のお堂や五重塔などすべてを閉鎖した。寺によると、戦争による焼失などを除けば、聖徳太子が593年に創建して以来、初めてとなる異例の事態だという。
四天王寺では今月に入っても多くの参拝者が訪れており、感染拡大の防止策が必要と判断した。閉鎖中、先祖供養や祈祷(きとう)などは郵送で受け付ける。
担当者は「苦渋の決断だが、寺では新型コロナの終息を願って、毎日、拝んでいる」と話していた。
住吉大社(大阪市住吉区)でも8日から閉門し、祈祷やお守りの授与なども行っていない。