時間の誕生

日々仕事に追われ、忙しく生きている現代人は多いだろう。

忙しいと思うのはなぜか。それは、時間の概念があるから。何月何日の何時までにこれだけのことをしなければならないと考えるからこそ、忙しいと判断できるのである。逆に時間がなかったら、忙しいという発想がなくなる。見方によっては、時間の概念が現代人を苦しめているということになるが、そもそもいつ何のために、時間が誕生したのであろうか? 

紀元前約3500年ごろにエジプトにて時間が誕生

紀元前1500年ごろにエジプトで使用されていたとみられる世界最古の日時計が発見された。エジプト人は方位碑となるオベリスクを建て、碑が太陽に照らされてできる影の位置を基にして、午前と午後に分割したとされている。

時間って何のために生まれたの?

時間が生まれた理由や意味には、いくつかの視点があります。
一つは、測るための道具であること。太陽の昇り降り、季節の移り変わり、月の満ち欠けなどの自然界のサイクルを記録・予測するために「時間」という概念が必要だったこと。また、古代文明では、農業のタイミングを知るために暦や時間の概念が発展しました。
二つは、社会の秩序と効率のために作られた。産業革命以降、時間は「管理すべき資源」として扱われるようになり、仕事や生活のスケジュールを整えるために不可欠なものとなりました。時計やカレンダーは、共同体の中での約束や協力を可能にするツールでもある。

私たちが日々会社に行くのも時間があるからであって、時間があるから、一緒のタイミングで仕事ができて、みんなと協力することができるんだと感じました。

私たちは、日々予定に追われ、時間に縛られながら生きているが、立ち止まることは流れを止めるためではなく、自分自身のリズムを取り戻すためだと思いながら作業を進めていくと、心の負担が少し和らぐのかもしれない。