世界最大級のうめきた公園も グラングリーン大阪、6日に先行街開き

JR大阪駅北側の再開発区域「うめきた2期(グラングリーン大阪)」で3日、報道向け内覧会と記念式典が開かれた。6日に先行街開きする。広大な都市公園をオフィスビルやホテルなどが取り囲み、大企業とスタートアップ(新興企業)が行き交う事業創出拠点が誕生する。

 「関西最後の一等地」と呼ばれた梅田貨物駅跡地を活用し、2013年開業の大型複合施設「グランフロント大阪」に続く総事業費約6千億円のプロジェクト。大規模ターミナル駅に直結する都市公園としては世界最大級の「うめきた公園」が、敷地の半分(約4・5ヘクタール)を占める。

 先行街開きでは全体の約4割が完成。全長約120メートルの大屋根や芝生広場、公園の南北をつなぐデッキの一部ができる。地上26階、地下3階の北館には米ヒルトンのホテル「キャノピーbyヒルトン」のほか、産官学連携のイノベーション支援施設「JAM BASE(ジャムベース)」や商業施設が入る。

 25年春にクボタや塩野義製薬の本社、ホテルなどが入る南館が開業。区域全体が完成する27年度には年間5千万人の来場を見込む。

 記念式典では開発事業者を代表し、三菱地所の中島篤社長が「関西経済にとって重要なイノベーションエコシステムのハブ(拠点)としての機能を担う」とあいさつ。「住む人や働く人、外部から来る人にも魅力ある空間にしたい」とも述べた。